
年齢を重ねるにつれて発症率が増加する病気のひとつに白内障がある。セカンドライフ世代は避けては通れない代表的な眼の病気だ。
80歳以上になると、ほとんどの場合白内障の症状があるといわれ、老化現象のひとつであると考えられている。しかしこの白内障とは、実際どのような症状なのだろうか?山口恒明医師に伺ってみた。
「白内障とは『眼の中の水晶体』という、メガネのレンズにあたる部分が白く濁ってしまう病気をいいます。メガネも傷がついて曇ってしまえば、おのずと見づらいのと同様、白内障になるととても見づらくなります。
たとえば水晶体がまだら状に濁ると、まっすぐ入った光があちこち乱反射し、非常にまぶしくなりますし、症状が強くなると、眼の底に到達する光の量が少なくなるため、本来は十分な光量があっても、白内障のために目玉の底に到達する光の量が少なくなり、暗いところでは、やはり見づらくなってしまいます。
また、逆に一時的に近くが見やすくなる場合もあります。高齢の方で『最近目がよくなった。手元を見るのにメガネがなくても見えるようになった』という方がいらっしゃいますが、これも白内障の症状だと思われます。濁り方によって一時的に近視のレンズのメガネをかけているのと同じ状態になり、手元が見やすくなるわけですね。しかし白内障が進んできたことによって起きる一時的な状態の場合、少しするとまた見えなくなってしまいます」
この病気は加齢現象であるとされており、50歳を過ぎれば誰にでも起こる病気だという。
残念ながら「私だけは違うわよ」ということは絶対にないそうで、高齢になるほど発症しやすくなるらしい。
また、糖尿病やアトピー性皮膚炎による合併症や、薬の副作用から発症するケースもあるので、その場合は若くても注意が必要だ。
ではどのような治療が行なわれるのであろうか。
「日常生活に支障がないのであれば、薬の服用などで進行を遅らせることはできますが、あくまでスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させたりすることはできません。
ですので、白内障が進行して、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術を行ないます。白内障以外の病気がある場合は、手術方法を工夫したり、全身状態をみて手術の時期を決めたりします。手術を考える時は、医師とよく相談することです

こんな場合は白内障に要注意


